四捨五入を行うユーザー定義関数

四捨五入を行うユーザー定義関数

対象バージョン : 97, 2000, 2002, 2003, 2007
最終更新日 : 2007/02/12 （オリジナル作成日 : 1996/12/01)

概　要

　四捨五入を行うユーザー定義関数です。

　過去に Microsoft の技術情報として公開されていたユーザー定義関数を、Excel の Round 関数の仕様に合わせたものです。

構　文

　Round(Number, Place)

解　説

Round 関数の戻り値は通貨型 (Currency)です。

Round 関数では次の引数を使用します。

引　数	内　　　　　容
Number	四捨五入する値を指定します。
Place	四捨五入の結果の桁を指定します。正の値の場合小数点以下を示し、負の場合小数点以上を示します。

ユーザー定義関数

Function Round (ByVal X As Currency, S As Integer) As Currency
Dim T  As Currency

T = 10 ^ Abs(S)
    
If S > 0 Then
    Round = Sgn(X) * Int(Abs(X) * T + .5) / T
Else
    Round = Sgn(X) * Int(Abs(X) / T + .5) * T
End If
End Function

使用例

x = Round(2.005, 2)  ' 2.01 が返る

x = Round(2.004, 2)  ' 2.00 が返る

x = Round(-2.005, 2) '-2.01 が返る

x = Round(1540, -2)  ' 1500 が返る

x = Round(1550, -2)  ' 1600 が返る

x = Round(1.6, 0)    ' 2 が返る

補　足

この関数に渡される引数のチェックは行っていません。
通貨型のため、小数点以下は４桁までとなります。
2000 から組み込み関数として Round が追加されましたが、いわゆる四捨五入ではありません。
(ex)
Round(10.375,2) → 10.38
Round(10.385,2) → 10.38

改定履歴

1999/09/01 2000 で追加された Round 関数についての補足を追加

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