NHK BS 「真夜中の王国」

 メーリングリスト「There is no other place/それはひとつしかなくて」のメンバー中島 義明さんがこのメーリングリストへ、ダイジェストを投稿され、ご厚意により転載させていただくこととなりました。

 中島 義明さんありがとうございました。


冒頭部分が欠けてます。
「」内が唯さんの会話部分です。
MCのふたりの会話部分(--の部分)はかなりすっ飛ばしています。
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(唯さんはおっとりしている、という話の続きらしい...)

-- 普段もそういう感じなんですか?
「友達としゃべっていると『なんか、テンポあわないよ』って
いう感じでいわれちゃって」

-- 曲作りしている時もそんな感じですか?
「曲作りしているときはね、もう入り込んじゃうんですね。
だから、結構いろんなかんじですね。
今回の『Unison』の中にも入っているんですけど、
『最後のバレンタイン』って曲があるんですね。
それを書いてるときはもう、主人公になりきっちゃって、
ウワンウワン、ウワンウワン泣きながらワープロ打って...」

-- そこまで入り込みますか!
「そうそう、入り込んじゃうんですよ。」


●『最後のバレンタイン』(映像は1stコンサートビデオの練習風景部分)


-- そこまで入りこんで作るっていうことは、ライブでも 感情移入しやすいですね。
「そうですね、しすぎちゃって困りますけどね。」

-- 歌っているときもライブで泣いたりとか?
「ん、ずっとこらえながら。泣いちゃうと歌えないし..」

-- ファンが見ると『唯さん、これ、実体験なんだ』って深読みしてね
「あっ、でも、たいがい、あのー、全部、ほとんどね
 『実体験ですか?』っていう質問が多いし、『(実体験)ですね?』
 って言われちゃうし...」

-- それだけ、リアリティがあるということですね。
「んー、かもしれない、本当に ..」

-- 2パターンありますから。フフフーンとどんな悲しい歌でも書く人と、入り込む
人と。
 後者ですね?
「でもね、あのー、他の人に提供するときはそういう風に
 書くんですよ。あのー、自分に書くときだけ?なんかとても主観的に
 なっちゃって、入り込んじゃって書くんだけど、これが、自分じゃない
 他の人に書く時にはすごーくそういう風に書くんですよ、楽しんで」

-- じゃ、ぜんぜん違うものなんですか?
「なんかねー、とても楽しんで書けるんですよ、他の人に書くときは。
 それで、自分以外の人になれるじゃないですか。あの、例えば
 17歳の女の子だったら17歳の女の子の気持ちにガーッと入り込んで
 そっちをこう楽しめるというというか...」

-- でもどっちにしろ何でも入り込むんですね。
「そうですね。男の人にね、男の人のアーティストに書くとき、
 すごく楽しいんですよ。もう自分が、こう、言ってもらいたい言葉?
 を、山ほどこう書いちゃう。普段、言ってほしいなあ、でも
 言ってもらえないなあ、っていう、たまっている気持ち?をね、
 ガーッとか書いちゃうんですよ。それがすごく楽しい。」

-- 曲のこと話し出すと急に饒舌になりますね。
「スミマセーン(笑)」

-- それを僕ら待っていたんですよ。うまいこと僕らの罠にはまって..
「そっかー。私、結構入りやすいんですよ。催眠術とか、かかりやすいん
ですよ。」

-- そんな感じします。スコーっとはいりそうですね。
「そう、もうスコーンっといっちゃうタイプ。」

-- 僕からするとマイペースな感じがうらやましいですね。
 (中略 .. と、いつの間にやらMCの話になってしまって
 唯さんを元のテンポにしてしまったので)
すいません、また元に戻してしまいました。
「なんか、こう難しいですね。全然こう、人のこと考えていない
 みたいな、ね..」

-- そんなことないですよ、おっとりした方で
「なんでこんなにここまでマイペースなんだろう」

●『Holy Snow』(バックはおなじみのプロモーションビデオ)

-- 書いているうちに自分の気持ちがこっちに入り込んでも
 また、自分の気持ちが入り込んで、こうじゃないとか、
 ああじゃないとか
「あ、ありますよ。ひとつの詞の中に3人ぐらい入っちゃっていて
 あー、どうしようって(笑)。ありますね。
 だから客観的になるのを待って、例えば真夜中に書いたラブレター
 と一緒で、夜中に書いた歌詞って結構そうなりやすいから、
 朝ね、目覚めて、顔洗ってシャキッとしてそれからもう一回読んでみて
 余分な詞とか削って行くって感じかな、必要な所だけ残すという。」

-- 僕はよくあるんだ。歌詞を書いて、次の朝見たら『何じゃこりゃ?』
 『どういうつもりで、こんなの書いたんだろう』って(笑)
「でも、それはそれで、また次使えるかもしれない、と思って
 それはそのまま残しちゃったりもしますね、いったん。」

-- 『うわー、もうはずかしい!』ってのありません?
「あります、もう誰にも見せられないって。あります、たくさんありますよ」

-- ネタ探しはどういう事をするんですか?
「でも、他のアーティストの方もよくやられているアンテナを張り巡らせる
 っていうか、だからお茶を飲みにカフェに入った時でも、“耳ダンボ”の
 状態になっちゃうんです。」

-- 面白い話ありますよね
「ありますよねー。すっごくおもしろい。女の子同士の話とか、
 カップルの話とか、こう、聞くつもりはないんだけど、こう
 ついつい、聞こえてきちゃう。あ、ずっとこの続きも聞きたーい、
 とか思いながら。」

-- そういうの聞きながらまた泣いたりしたりしないんですか?
「でもね、続きをね、延々とね、こうイマジネーション?、
 このあとのふたりはどうなったら楽しいかな、とか
 なんか、今、別れ話をしているけれど、ここをグッとこらえて
 この別れ話から、なんかこう、新しいそうじゃない方向に
 持って行くにはどうしたらいいかな?、とか、
 勝手に違う物語を考えちゃう。」

-- そういう空想好きなのは昔からですか?
「これ、ちっちゃいときからずーっとそう。だからね、小学校の
 帰りとか、道草すごく好きで、ぼーっとしながら帰っちゃうから、
 小学校からお家まで歩いて10分位のはずなのに、30分かかったり
 とか。だから『何をしていたの?』っていわれてもぜんぜん
 わからなくて。ただぼーっと...」

-- それってUFOかなんかに連れて行かれたんじゃないですか?(笑)
「そうかなあ。でもね、すごーくね、道草?はすごく好きで。
 なんかこう、知らないものとか、見たことがないものとか、
 知らない間におばさんとか、なんかこう話をしちゃったりとか」

-- あぶないですよ!連れて行かれたら...
「あぶないですよ。あぶなかったんですよ。
 連れて行かれちゃったの、わたし。マジで。」

-- えっ、誘拐ですか!
「いや、誘拐じゃなくって、そのおばさんは私を知っていたんだけど
私は知らなかったの。
あとで親にメチャクチャ叱られちゃって、『なんてことするの』って
言われちゃった」

-- あぶないですね。今は大丈夫なんですか?
「今はひとりで迷子になってるくらいで(笑)」

-- あぶないよ!誰かついててあげなきゃ!!
「そう、結構、方向オンチなんですよ。だからスタジオとか
 ひとりで入らなきゃいけない時って、マネージャとかすごく
 たいへんなの。」

--『 何処に行ったんだ、おーい!』
「そう、電話鳴らして、『今、どういう景色が見えますか?』とか
 言われちゃって(笑)」

-- そういうぽーとしている時のエネルギーがもの作りをするときに
 役立っている...
「でも、反動がすごく激しい。仕事をしているときの自分と、
 そうじゃない時の自分が、自分でもこまっちゃうくらい差が激しい。」

-- どのくらい違うんですか?
「なんか別人のように、なんか自分の中にふたりいるような。」

-- ビリー&ミリーだね。
 でもポワーンとしているときに貯えているんでしょうね
「充電しているんでしょうね。」

-- 心にすごいゆとりのある状態で、いろんな人の話が耳に入って
 来たりとか
「そう、話とかね、目とか耳とかはね、すごくそういう時でも
 敏感なのね。不思議だよね。」

-- 隙間のある心ですっすっと入っていって、そういう時に
 ポンポコとでてくる。
「かもしれない。よくできてるね、人間って。ほんとうにね。」


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