オートナンバー型フィールドの値を再設定する方法

対象バージョン ： 97, 2000(MDB), 2002(MDB), 2003(MDB)
最終更新日 ： 2005/04/25 （オリジナル作成日 ： 1999/02/21）

概　要　

オートナンバー型のフィールドは、該当のテーブルが空の場合、データベースを最適化することにより初期値（次回入力時 1 )に戻る、とされています。

これを最適化を行うことなく、プロシージャで設定する方法です。

オートナンバー型のフィールドは、VBA + DAO を使用することにより、任意の値を代入することができます。また、このフィールドの取りうる値には循環性（「オートナンバー型フィールドが上限値を超えた場合はどうなる？」参照）があるので、これを利用して初期値を設定します。

構　文

CALL InitializeFieldValue(TableName, FieldName [,InitialValue])

解　説

InitializeFieldValue 関数は、指定したテーブルのレコードを削除し、オートナンバー型のフィールドの初期値を設定します。

InitializeFieldValue 関数では次の引数を使用します。

【プロシージャ】

Public Sub InitializeFieldValue (argTableName As String, argFieldName As String, _
    Optional argInitValue)
Dim lngInitValue As Long
Dim db As Database
Dim rs As Recordset

If IsMissing(argInitValue) Then
    lngInitValue = 0
Else
    lngInitValue = argInitValue -1
End If

Set db = CurrentDb
db.Execute "DELETE FROM " & argTableName
Set rs = db.OpenRecordset(argTableName, dbOpenTable)
rs.AddNew
rs(argFieldName) = -1
rs.Update
rs.AddNew
rs(argFieldName) = lngInitValue
rs.Update
rs.Close
db.Execute "DELETE FROM " & argTableName
db.Close

Set rs = Nothing
Set db = Nothing
End Sub

補　足

• オートナンバー型のフィールドに、その時点で既に登録されている値に対して連続しない値を持つレコードを追加することは可能です。
  例えば、現在の最大値が 100 の場合、その次の値である 101 ではなく 200 でレコードを追加するなどです。
  これにより、次回追加時ではその時点での最高値 + 1 の値で継続されます。

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